中国山地から流れ出る清水が注ぎ込む瀬戸内海は、「牡蠣のゆりかご」。
広島湾に流れる太田川の清流を守るために、地御前の若者たちは源流付近での間伐や植林にも乗り出しています。
この豊かな森から運ばれた養分と内海の汐が混じり合い、温暖な気候から日光をたくさん浴びた栄養価の高いプランクトンを繁殖させます。
特に世界遺産「宮島」の対岸に位置する地御前は汐の流れに恵まれ、玉のようなつややかな身、くっきりとした黒いひだを持つ「じごぜんかき」を育みます。
自然への畏敬を大切にし、昭和52年には天皇杯、平成14年と平成16年には水産庁官賞を受賞し、名実ともに「日本一の牡蠣」の称号が与えられました。